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アメリカに滞在していて、次のPCSに日本を希望、ペットを一緒に連れて行きたいと思っている人もいると思います。もしそうなら、ペットを一緒に連れていくために今すぐにでも手続きを始めておくことをお勧めします!
わたし達は当初、日本からアメリカへペットを連れてきたときは、それほど難しくなかったので楽観していました。いざ、調べてみたらアメリカから日本へ連れて行くには結構複雑であせってしまいました。
わたし達はアメリカの赴任地について早々、次の移動先を日本も視野にいれて、ペット移動の情報収集を開始。2009年に日本に異動しました。今回は、その体験談です。
日本にペットを持ち込むには
日本にペットを持ち込む際に必要な手順は
1・マイクロチップの埋め込み後、狂犬病予防注射を2回以上接種している事(有効免疫期間を過ぎてから接種したものは「追加接種」と認められず、1回目の狂犬病予 防注射からやり直すことになるので注意)
2・2回目の狂犬病予防注射の後(同日可)に採血を行い、日本の農林水産大臣が指定する検査施設に血液(血清)を送り、狂犬病に対する抗体価を測定します。(狂犬病に対する抗体価が0.5IU/ml以上でなければいけない。)
3・狂犬病抗体検査の採血日を0日目として、日本到着まで180日間以上待機。「狂犬病予防注射の有効免疫期間」及び「狂犬病抗体検査の有効期間(採血日から2年間)」内に日本に到着する必要があります。採血日から180日間以上待機せずに日本に到着した犬・猫は、不足する日数の間、動物検 疫所の係留施設で係留検査を受けることになります(輸入者負担)
4・犬・猫が日本に到着する日の40日前までに、到着予定空海港を管轄する 動物検疫所に事前届出をします。
5・出国前(搭載前10日以内)に、獣医師による臨床検査(輸出前検査)を受ける。輸出国の証明書を取得する。
6・到着後の輸入検査
以上の事が不可欠だと分かりました。詳しくは下記の参照サイトで確認して下さい。
参照サイト:動物検疫所/犬、猫の日本への入国(指定地域以外編)
指定地域以外から日本に犬・猫を輸入するための手引書(pdfファイル)
動物検疫所/海外から日本への犬、猫の持ち込みについて(よくある質問)
日本へのPCSを希望しているなら手続きをはじめておこう!
必要な手続きが分かったのと、ちょうど うちの子たちの定期健診・予防接種が近かったので、基地内の動物病院へ予約をいれました。当時、担当してくださった基地の獣医師・スタッフの方々は、手慣れたもので、「日本行きを考えています」と言うと、「OK、血液検査ね」とすぐに理解して、対応してくれました。
その日は、犬、猫ともに 年1の定期検査/必要な予防接種に加え、狂犬病抗体検査の採血をしてもらいました。(検査場への送料として8ドル・チャージ。)
※狂犬病の予防接種は1日でも有効期間を過ぎると無効で、短期間に2回接種しないといけなくなるので要注意です。
採決した血液は「テキサスにある検査場」へ送り、約1か月後、獣医の先生から検査結果の連絡がありました。注意:このテキサスの指定検査施設⇩は、アメリカ合衆国軍隊関係者のみを対象としているそうです。
⇩軍関係者以外の検査施設
うちの子達は、2匹とも基準値をクリアしていたので準備OK!
飛行機を予約しよう
その後、日本行きが決まりました。(この時点で180日の待機期間は余裕でクリア、狂犬病抗体検査の有効期間の2年間もまだ大丈夫。)ここで日本行きが決まらなかったら、この検査は無駄になったかもしれないけれど、事前に準備するに越したことはないので、よかった。よかった。(;^ω^)
飛行機を予約する際、わたし達がPCSする時期は まだ暑い時期だったので、犬種に関係なくデルタ航空には断られました。色々検索した結果、ユナイテッド航空でペットも飛行機に乗れる事になりました。ユナイテッド航空は米軍ミリタリーへの特典があります。
参照サイト:⇩
日本行きの日にちが決まってからは、オンライン届出&Eメールで日本の検疫所と「事前届出」等のやり取りをしたりと、ここまでは順調にすすんでいました。
「変更届出」を提出しないといけなくなるなど色々ありましたが、担当して下さった日本の検疫所の方は毎回とても親切に、Eメールでの質問にも答えて下さり、変更届出も無事に受理されました。
そして、アメリカのオンベースの動物病院で最終検査、獣医師より書類を書いてもらいました。
⇩画像の輸入するための手引書サイト記載13ページ によると (民間獣医師が必要事項を記載し、輸出国政府機関の裏書き証明(endorsement)を取得 します。 ・ 輸出国によっては、民間獣医師に代わり、輸出国政府機関の獣医官が全ての事項を記載 する場合がありますが、必要事項が完備していれば、問題ありません。)とあります。※オンベース動物病院の獣医さんも輸出国政府機関の獣医官になります。
民間動物病院を利用する場合は、USDAの裏書き証明が必須です。
今回は、日本に到着するまでは、乗り継ぎでも 我が家のしっぽ族 に会うことは出来ませんでしたが、搭乗口待合い場所で、うちの子達を飛行機に乗せる所を見る事ができました。乗客の荷物を飛行機に搭載している間は、日陰に置いてくれていました。こういった配慮は嬉しいですよね。
※今回も、日本から連れてきた前回と同様にクレートの中に両面テープでペットシートを貼付け、タオルを敷いておきました。検査官が必要時に確認できるように必要書類(ミリタリーオーダーとペット輸入の為の書類等・コピーも含む)/数回分の餌もジップロックに入れてクレートの上にテープで固定しておきました。
ここでも、先にペットと日本入りした先輩たちから、荷物受取りのコンベアベルトから出てきたよ。と聞いていたんですが、うちの子達と他数組の家族のペット達は、貨物エリアのオフィスまで受取りに行かなければいけませんでした。
飛行機を降りた所で待っていてくれたスタッフさんの話だと、その日は監査が入っていて、その日到着するペットの家族は貨物エリアまで受け取りに行かないといけないとの事で。。。
そして、貨物エリアで書類等を再チェック後、最初に「はい、どうぞ」と連れてこられたのが、明らかに違う犬種で、超大型犬2匹(とても人懐こくて可愛かったですよ♡)になっていたのでビックリでしたが、その後、ちゃんとうちの子達(犬猫)を連れてきてくれたので、一件落着。無事に日本入りが出来ました。※所要時間約1時間半ほど。
違う子が来たときは、ちょ~ビビりました。
暑さが心配でしたが、2匹とも元気で無事に入国できたので一安心。
わたし達が日本へPCSした2009年は、まだ羽田空港に国際線がなかった(2010年より開始)ので、シャトルバスで羽田空港まで移動し、国内線で三沢入りしました。
180日係留期間
180日係留期間に満たない問題で、日本にある米軍基地から出さない事を条件に、基地に連れていける事ができる。との噂を聞いた事がありますが、私の周りにその経験者が居ないので、噂の確証ができません。ごめんなさい。
追記:180日間の隔離を基地内で終わらせる事が出来たという経験者の方から貴重な情報を頂きました!噂は本当だったようです!希望が持てますね。(貴重な情報提供ありがとうございました。)
基地内で隔離が出来た人・出来なかった人がいて、何が違うのかは分かりませんが、出来るだけ180日間の待機は日本に入国する前に終わらせておきましょう。
2021年に日本(横田基地)へ猫とPCSした旦那の同僚は、猫を日本の係留場所へ4か月弱入れておかなければならず、早く準備しておけばよかったと後悔していました。係留期間中は無料ではないので、出費も大変だったそうです。
2022年に、こちらもアメリカから横田基地に移動になったお友達は、基地内にワンコを連れて行くことが出来なかったとの情報を貰いました。
【追記】ペット移動費用の償還
2024年からペットの移送費(1匹まで)を軍が償還してくれるそうです。
アメリカ国内/上限550ドル
アメリカ国外/上限2,000ドル
最初に自費で出す必要があるそうですが、申請すれば償還してくれるそうなので、申請を忘れずに!
まとめ
ミリタリーに必須のPCS、更にペットも一緒にとなるとかなり疲れますが、少しでも快適な移動ができますように!
ではでは、素敵なミリライフをお過ごしください。Funday-Miliday‼