米軍基地のゲートには、アメリカ本土ではアメリカの国旗。日本にある基地では、アメリカの国旗と日本の国旗の両方が掲げられていると思います。(その他の国では、星条旗プラス それぞれの国旗が掲げられているのかな?行った事がないので分からなくてすみません。誰か教えてね。)
今回は、このアメリカの国旗の掲げ方についての説明です。
アメリカ国旗の掲げ方(半旗の意味)
このアメリカの国旗ですが、通常は一番上まで上がっているのが、時々、支柱の真ん中あたりまでしか掲げられていない時があるのをご存じですか?
なぜ途中までで止まっているの?
アメリカの政府や軍関係で訃報があった時などに、敬意や追悼を表す意味だそうです。大統領やファーストレディーが亡くなったとき等はもちろん。最近では、学校での非常事態で多くの子供たちが亡くなった時、英国のエリザベス女王が亡くなった時にも、追悼の意を込めて、真ん中まで掲げられていました。
基地外の施設で国旗を掲げている所があったので、写メした写真が⇩です。この日は風がなくて、旗が見えずらいけど、半分まで掲げられているのが分かるかな(^^)
私は、日本ではゲート付近の景色を意識して見たことがなかったので、気づかなかったのですが、アメリカで 初めて気づいて、気になって仕方なかったので、思わずゲートの人に聞いて、教えてもらいました。(何でも知りたがり(;^_^A
星条旗を照明で照らす
そして、この国旗は夜間に掲げる場合は、ライトなどの照明で明るく照らしていなければいけないそうです。うちのご近所さんも、星条旗を庭先などに掲げている人達がいますが、みな夜になると取り込んで、日が出てから掲げています。
アメリカの星条旗
アメリカの国旗(星条旗)は、1777年6月14日に、国旗として制定されたそうです。白・赤・青の3色からなる星条旗ですが、白は純真さと潔白、赤は大胆さと勇気、青は警戒と忍耐と正義を表しているそうですよ。
そして、赤と白交互の13本のストライプは独立当初の13州を表し、星の数はアメリカ合衆国の50州を表しているそうです。(赤7本と白6本)
AMERICAN CENTER JAPAN のWebサイトの「星条旗について」で詳しく記されているので、ぜひ1度サイトを覗いてみて下さい。「星はいつ描き加えられるのか」や「忠誠の誓い」の事など、歴史が知れてとても興味深いです。
日本の国旗
わたし達、日本人が小さい頃から知っている、日本の国旗「日の丸」ですが、実は正式に日本の国旗として定められたのは、1999(平成11年)8月13日だそうです。意外と最近でビックリですよね。
わたし達は普段、「日の丸」と呼んでいる国旗ですが、正式には「日章旗(にっしょうき)」というそうです。
国旗の色は白とべに色(正式には「赤」ではなく、「紅色(べにいろ)」だそうですよ)。そして、それぞれの色の意味は、白が神聖と純潔、紅色が博愛と活力を意味しています。Japan Culture Lab のWebサイトで「日の丸」について⇩の興味深い記事をみつけました。
明治時代には日の丸のデザインがとても美しく、洗練されていることから、イギリスやフランス、オランダなどから「日の丸を500万(現在の約200億円)で売って欲しい」と正式に依頼されたこともあったそうです。
日の丸の由来とは? / Japan Culture Lab
当時の明治政府は財政難で喉から手が出るほど欲しいお金でしたが、国旗を売り渡す事は、国家を売り渡す事と同じであるとしてこの申し出を断ったといわれています。
他国が日の丸のデザインを気に入ってくれたなんて、日本人としてとっても嬉しいですね。
日の丸は英語で「The Rising Sun Flag」と言うそうです!
国歌 / National Anthem of USA
テレビでアメリカのフットボールや野球などのスポーツ中継を見ていると、開会式の前などにアメリカの国歌が演奏されるのを聞いた 又は見た事がある人もいるのではないでしょうか。(選手や観客が起立し、国歌が流れている間、帽子を脱いで胸に手を当てている)
そして、米軍基地内に住んでいたり、基地に出入りしている人は、朝と夕方にアメリカの国歌が流れるのを聞いた事があると思います。(時間帯は、それぞれの基地によって違います。/日本の基地では、アメリカ国歌の後に日本の国歌も流れます。)
この国歌が流れている時に、建物の中にいれば何もしなくていいのですが、外に居た場合は、国歌が聞こえる方向に向き不動、運転中であれば、脇に車を止めて国歌が終わるのを待たなければいけません。(外に居る軍人たちは、私服、ユニフォームに関係なく帽子を脱ぎ、胸の辺りに手を当てているかもしれませんが、外国人である私たちは、ただ立っているだけでもOKだそうですよ。) ※時々、国歌が流れる前に、建物の中へ急いでダッシュする人を見かけます( ̄∇ ̄;)
最近は、必ずしも立ち止まらなくていいという情報を頂きました。時代は移り変わるけれど、敬意を表す習慣がなくなるのは、悲しいなと思ってしまいました。(そう思うのは私だけかな。。。
P.S.
私が、はじめて日本の基地内の映画館に行った時には、映画が始まる前にアメリカの国歌が流れてビックリした事があります。 その時は、軍人&アメリカ人の家族たちは皆立ち上がり、国歌が終わるまで立っていました。その時の私は、座ったままでもいいと言われたけれど、郷に入っては郷に従えと思い、敬意を表したかったので立ちました。国歌が終われば着席して映画が始まりました。(^0^)
アメリカの基地内の映画館でも、国歌が流れるよ
まとめ
私は長くアメリカに住んでいて、ご近所さん達が庭先に国旗を掲げたりしているのを 身近に見ているので思うのですが、アメリカ人は国旗や国歌にとても敬意を払う国民だと思います。
以前にニュースで、ホームレスのおじさんが、悪天候で道に落ちた国旗をミリタリースタイルで丁寧に畳んで拾いあげた話がニュースに取り上げられていました。
星条旗の三角折り(たたみ方)
ちなみに、ミリタリースタイルの畳み方とは⇩の画像のような畳み方です。
この旗は、旦那ミリオのリタイアメントセレモニーの日に軍から頂きました。エアフォースでは、リタイアする時にもらえる旗は、希望する2つの場所を軍用機が旗を積んで飛行してくれるそうです。ミリオは初めての勤務地とリタイアした最終勤務地を希望して飛行してもらいました。人によっては、ホワイトハウスを希望する人もいるらしい。( ´艸`)
いかがでしたか。この記事が少しでも、アメリカの文化に興味を持つお役に立てたら嬉しいです!
ではでは、素敵なミリライフをお過ごしください。Funday – Miliday!!