お子さんがいる方にとっては、子供が通う学校についてはとても気になる事だと思います。特に、米軍人やアメリカ政府関係の職に就いていると移動も多いので尚更ですよね。
この記事では、米軍基地内の学校、またはインターナショナルスクールの学校情報を事前にチェックしておきたいという「あなた」のために、学校情報を簡単に入手する方法を説明致します。
アメリカの学校について
まず、ここで「初めて子供をアメリカの学校へ通わせる」という方の為に「アメリカの教育制度」について少し解説したいと思います。
すでに「アメリカの教育制度について知っているよ」という方は、この章は飛ばして下さい。
義務教育の期間
まず、アメリカと日本では、大きな違いがいくつかあります。まずは、「義務教育の期間」です。日本では、「小学校6年、中学校3年」の9年間が義務教育となっています。
それに対して、アメリカでは「小学校5年、中学校3年、高校4年」または「小学校6年、中学校2年、高校4年」の12年間が義務教育となっています。
私、日本の高校もすでに義務教育のうちに入っていると思っていたので、義務教育ではないと知った時はビックリでした。(※義務教育にするという動きも出ているそうですが、具体的にいつからなどの明確なスケジュールは定まっていないそうです。)
そして、日本では、「小学1年生、2年生」などの名称で呼びますが、アメリカでは「Grade/グレード」で呼ばれます。(G9=Grade 9 で9年生=約14歳で日本の中学3年生にあたります。)
アメリカの学校制度
9年生はfreshman(フレッシュマン)、10年生はsophomore(ソフォモア)、11年生はjunior(ジュニア)、12年生はsenior(シニア)と呼ばれるそうです。
私ソフォモアの発音が難しくて、今でもミリオに訂正されます。。(汗
日本のように、どの都道府県でも4月1日生まれ~3月31日生まれで同学年というシステムではないので注意が必要です。事前に入学先の学校情報を確認しましょう。
教育方針
教育方針も、日本とアメリカでは違いがあります。日本の場合は、文科省が日本全体の教育方法や規則を定めていて、どの県でも同じ教育が受けられ、教育方法に大きな差はありません。
しかし、アメリカでは、各州に教育省があり、またその下に郡(カウンティ)ごとの教育委員会、その下に学区があります。各それぞれで、教育カリキュラムなどを決定できるので、日本のように、アメリカのどこに行っても同じ教育が受けられるとは限らないそうです。。
アメリカのオフベースの学校に通う場合は、学区選びが大変重要になります。
新学年の始まる時期
新学期の始まる時期は、大体が9月前後です。しかし、これも事前に調べておく必要があります。地域によっては「夏休み」「冬休み」「春休み」の開始時期や休み期間の長さも異なる事があります。
子供の能力に合わせた教育
アメリカでは、お子さんの能力に合わせた無料の特別サポートが充実しています。
もし、お子さんに障害がある場合は、IDEA(Individuals with Disabilities Education Act)と呼ばれる教育法があり、21歳未満の障害のあるすべての人に適切な教育を受ける権利が保障されています。
また、能力が飛びぬけている子供には「ギフテッド教育」があり、特定の教科だけを上の学年のクラスで受けたり、飛び級をして子供の能力に合わせた教育が受けられるように配慮される場合もあります。
そして、成績が振るわない生徒の留年制度もあり、その学年の学習単位が修得できなければ、小学生でも同じ学年を繰り返す事もあるそうです。(うちの親戚にいるんです。。頑張れ~!)
その他
日本で教育を受けたことがある私達は、授業が終わったら皆で学校を掃除した記憶があると思いますが、アメリカの学校では、清掃員さんが居て、生徒が学校の掃除をするという事は殆どありません。
そして、日本のような「暖かくて、美味しい給食」というシステムも無いそうです。お昼は弁当を持参するか、カフェテリアで食べ物を購入するというスタイルが殆どです。
日本の部活動は、殆どの場合が1度入部したら、卒業するまで同じ部活動をするのが一般的だと思います。しかし、アメリカはシーズ毎に違う部活動に参加する事が可能です。
DoDEA / アメリカ国防総省の教育プログラム
あなたのパートナーが米軍人やアメリカ政府関係のお仕事に就いていて、お子さんがいるなら、1度は「DoDEA」という名称を聞いた事があるかと思います。
DoDEA は 「The Department of Defense Education Activity 」の略称です。
幼稚園から 12 年生までの教育プログラムの計画、監督、調整、管理を担当する連邦運営の学校システムです。 DoDEA は、海外 11 か国、7 つの州、グアム、プエルトリコにある 8 つの学区で 160 の認定学校を運営しています。
アメリカ国内で7つの州にしかないというのは、以外でした。
NDSP / アメリカ国防総省プログラム以外の学校プログラム
DoDEA以外の学校プログラムに 「Non-Department of Defense Schools Program (NDSP) 」があります。NDSPは、DoDEAの教育プログラムを支持サポートするプログラムを採用しています。
米軍基地内の学校検索
すでに、PCS先の基地内の学校名を知っていれば、「その学校名」で検索をかければ学校情報を取得する事ができますが、大抵は「行き先の基地名」だけで、学校などその他の情報はまだ知らない事が多いと思います。
学校を検索する方法は沢山ありますが、分かりやすくて、使いやすいサイトを選んでみました。
【アメリカ国内】・米軍基地内&関連の学校
おもにアメリカ国内の学校検索には下記⇩のサイトがお勧めです。
アメリカ国内・米軍基地内&関連の学校 1
下画像⇩の赤まる部分から「選択項目」を出します。
下画像⇩の①部分から検索したい「基地名」を選び、②部分で検索を開始します。今回は、「Camp Pendleton」を選択してみました。
Camp Pendleton のページが開いたら、赤まる①「Services」項目の中から、②「Education」を選択します。
ページが開いたら、「Local Schools 」の①部分でプルダウンを開くと学校情報を確認する事が出来ます。
試しに、他のベースの学校も見てみましょう。ユタ州の「Hill AFB」⇩を選んでみました。
⇩Hill AFBのページには学校のWebサイトへ飛べるリンクがありました。「Pre-K to 6th」の学校情報を見てみます。
⇩「Davis School 」の学校情報です。
アメリカ国内・米軍基地内&関連の学校 2(おもに連絡先)
サイトが開いたら、一番上の選択項目「Program or service」が【School Liaison Program】になっている事を確認して下さい。
サイトにアクセスすると、下記画像⇩のWebサイトが開きます。(既に269件の結果が出ていますが、無視します。
赤まる部分をクリックし、選択項目を出します。
3つの選択肢の中から「Installation」を選択します。
「Installation name」の中から、今回はArmy の「Fort Campbell」を選択しました。
検索したい基地名を選択し、下画像⇩赤まる部分で検索を開始します。
学校連絡先の検索結果がヒットします。もし、その中に「Website」項目があればクリックします。
「Website」が設置されていれば、その基地での学校サポートのページが表示され、さらに詳しい情報を入手する事が出来ます。
各基地のWEBサイトによって、表示が変わります。スクールゾーンを記載しているサイトなどもあり、得られる学校サポート情報は様々です。
試しに、もう1つ「Eglin AFB」を選択してみます。
「Eglin AFB」もWebサイトがありました。
【アメリカ国外】・米軍基地内・外の学校
上記と同じ方法で、アメリカ国外の学校も探す事が出来ますが、アメリカ国外は殆どがDoDEAによって運営されているため、DoDEAのサイトでの検索が簡単です。
検索窓に、「Kadena」と入力してみました。すると、嘉手納基地にある学校リストが出てきます。今回は、全部の学校を表示させたいので、一番上の「Kadena AB Schools」を選択。
(ステップ1で個々の学校を選択でもOK)学校リストが出てきた中から、「Bob Hope ES」を選択しました。
「IS=インターナショナルスクール」、「ES=エレメントリースクール」、「MS=ミドルスクール」、「HS=ハイスクール」、「PS=プライマリースクール」
「Bob Hope ES」のページが表示されました。
ちなみに、DoDEAで検索した学校のページは同じ構成で表示されます。
⇩ページ左側(赤四角の部分)に学校情報が表示されます。
⇩さらにページを下へスクールすると、必要予防接種や学校スケジュールの情報も簡単に入手する事が出来ます。
【アメリカ国外】政府関係職の学校情報
海外へ赴任する軍人・政府関係の職には、時には近くに米軍基地がない場合もあります。例えば、在日米大使館や領事館職などです。
政府職の場合でも、近くに米軍基地があれば子供を基地内の学校へ通わせる事が出来ますが、近くに無い場合は、DoDEAがサポートする、またはサポートはしていませんが推奨する学校へ通わせる事が出来ます。
その学校の検索方法を説明します。
学校検索方法
サイトが開いたら、下記画像⇩のような地図が出てきます。赴任地の国にポイントを合わせ選択します。今回は、日本を選択しました。
今回は、在日米国・名古屋領事館(近くに米軍基地なし)を選択します。
名古屋周辺で通える学校のリストが出てきます。3つ表示されました。下記画像⇩の赤※印で、DoDEAがサポートする学校かどうかを確認する事が出来ます。
下記画像⇩は、DoDEAがサポートする「Nagoya International School」のWebサイトページです。
学校連絡先
政府関係職・アメリカ国外の学校サポートの連絡先⇩のWebアドレスも載せておきますね。
サイトにアクセスすると、下記画像⇩のようなPDFファイルが開きます。
日本の学校情報は、18・19ページに記載されています。(下記画像⇩赤四角部分の各項目名はそれぞれのページには記載はありません。)
まとめ
いかがだったでしょうか?できるだけ検索しやすく、記載内容が分かりやすいサイトを掲載したつもりですが、「もっと分かりやすいサイトがあるよ」という情報をお持ちの方は、皆とシェアして頂けると助かります。
情報お待ちしておりますm(UU)m
あなたのお役に立てると嬉しいです。
本日も素敵なミリ生活をお過ごしください!Funday-Miliday‼