米軍のランク（階級）／知っておくべきこと

05/02/2024

日本でも、最近は震災があった時などに真っ先に手を差し伸べてくれたり、地域活動にも積極的に参加してくれる米軍人も多いので、軍人の家族でなくても米軍に興味がある人も多いかもしれませんね。

今回は、その米軍のランクについてです。自分のパートナーの軍の事は知っていても、他のブランチの事は案外知らなかったりしますしね。

米軍のランク

米軍のランクは大きく分けて「Enlisted／エンリスト」と「 officers／オフィサー」に分かれているのはご存じだと思います。

米軍の階級を学ぶには、各軍が特に E および O と呼んでいるもの、その略語、記章とも呼ばれるシンボルでの見た目を知る必要があります。

「Army」、「Air Force」、「Marine Corps」にはそれぞれ独自の「Enlisted」の階級体系がありシンボルはとても似ています。

「Navy」と「Coast Guard」は通常、お互いに似た階級体系で、一方の階級を理解していればもう一方の階級も理解しやすいと言われています。

そして、「Space Force」は専門職／専門部門を除いて、「Air Force」の階級制度と同じ階級体系を利用しています。

Paygrades(給与等級）

そして、軍人のランク（階級）は責任の重さを表すレベルだけでなく、給与にも影響されます。Paygrades(給与等級)は、主に軍務全体の報酬を管理するために使用されます。ほぼすべての軍が同じ給与体系を利用していますが、「Navy」と「Coast Guard」は Enlisted の階級を「Rate」システムで編成しています。

各サービスのランクは、「E」、「W」、「O」の文字と数字で表される、「Enlisted／下士官」、「Warrant officers／准士官」、「Commissioned officers／士官」の番号体系の給与等級に関連付けられています。

E-1 の「E」は「Enlisted／下士官」を表し、「1」はそのポジションの給与等級を示します。その他の給与区分は、「Warrant officers／准士官」の場合は「W」、「Commissioned officers／士官」の場合は「O」です。

これらの軍の階級は、シェブロン、ストライプ、星、バーなどによって軍人の制服に表示されます。

「シェブロン」とは階級などを表す逆V字型（山形袖章）のワッペンで、下士官や警察官の制服などに付けられます。

軍の最高ランク（階級）は何ですか?

軍の最高位はO-10、「Five-star general」になります。それぞれの兵役を 5 つの星で象徴しています。これまでにこの階級を保持したアメリカ人はわずか9人だけだそうで、最後の「Five-star general」は、1981 年に亡くなったオマール・ブラッドレーさん（General of the Army）だそうです。

ENLISTED / エンリスト

一部のPaygradesには 2 つのランクがあります。

たとえば Army には、E-4 の給与等級で「Corporal」と「Specialist」の階級があります。「Corporal」は指導的役割を果たすことが期待されており、どちらも E-4 の給与を受け取っていますが「Specialist」よりも高いランクを持っているそうです。

Marine Corpsでは「Master gunnery」と「Sergeant major」はどちらもE-9ですが、階級は「Sergeant major」の方が上になるそうです。

E1 ー E3

PaygradesがE-1 から E-3 の軍人は、通常、何らかの訓練ステータスにあるか、最初の任務に就いているかのいずれかです。この訓練には、軍人として任務にあたるために必要な基本的な訓練段階が含まれます。

基本的なトレーニングの後には、特定の専門分野または専門的な高度なトレーニングが続きます。

Army と Marine Corpsでは、この分野は「Military occupational specialty」と呼ばれます。「Navy」では「Rate」として知られています。空軍では「Air Force specialty」と呼ばれます。

E4 ー E7

中堅の Enlisted のランクでは、リーダーとしての責任が大幅に増加します。この責任は、「Noncommissioned officer／NCO」および「Petty officer」という用語の使用によって正式に認められています。

「Army sergeant」「Air Force staff sergeant」「 Marine corporal」は「NCO」とみなされます。「Navy」のNCOに相当する Petty officer は、「Petty officer third class」の階級で達成されます。

E8 ー E9

E-8 レベルでは、「Army」「 Marine Corps」「 Air Force」が同じ給与等級で 2 つのポジションを持っています。たとえば、Air Force の「Senior master sergeant」になるか、それとも「First sergeant」になるかは、その人の職業によって異なります。

E-9 レベルのポジションについても同様です。 Marine Corps の「Master gunnery sergeants」と「Sergeants majo」は同じ給与を受け取りますが、それぞれの責任は異なります。全体として、E-8 と E-9 は 15 ～ 30 年の勤務期間があり、Commanders’ senior advisersに関する指揮官の上級顧問になります。

3 番目の E-9 は、各軍のなかでEnlistedの一番上に位置します。「The sergeant major of the Army」「The sergeant major of the Marine Corps」「The master chief petty officer of the Navy」「The chief master sergeant of the Air Force」は、最高レベルのEnlistedです。

その他

Navy / Coast Guard： Rating badgeの中央にある特殊マークは、着用者の特定の評価を示します。金色のストライプは、12 年以上の良好な行為を示します。 Command master chief petty officersは銀色の星を着用します。 Master chief petty officersは銀色の星と銀色のspecialty ratingマークを着用します。

Coast Guardは、平時は The Department of Homeland Security／国土安全保障省の一部であり、戦時はNavyの一部です。 Coast Guardの階級章は、色と、縞模様が 1 つあるSeaman recruit rankを除いてNavyと同じです。

下の表の見方は、それぞれのランクの中に「呼称」、「( )の中に略称」、ランクマークとなっています。

OFFICER / オフィサー

Warrant officers は、特定の軍事技術または軍事能力の専門家です。最下位の Warrant officers は令状に基づいて任務に就くそうですが、Chief warrant officer 2 に昇進すると大統領から任務を受け取るそうです。Air Force とSpace Force には Warrant officers はいません。

WARRANT OFFICER / ワーラントオフィサー

OFFICER / オフィサー

Officers は軍の中で最高のランクに位置します。その階級は The Senate（上院）によって承認されています。「Army」「 Marine Corps」「 Air Force」のオフィサーは、給与等級 O-1 から O-3 でCompany grade officers、給与等級 O-4 から O-6 で Field grade officers、給与等級 O-7 以上で General officersと呼ばれます。 Navyにおけるオフィサーグループの呼び方は、「Junior grade」「Mid-grade」「 Flag」と呼ばれるそうです。

Navyのオフィサーは、着ている制服に応じて、明確に異なるランクのデバイスを着用します。使用される 3 つの基本的なユニフォームとランクデバイスは次のとおりです。「カーキ色、襟の記章ピン」「ホワイト、ショルダーボードにストライプ」そして「ブルーのストライプ」が袖に縫い付けられています。